
Googleのウェブマスター向けガイドライン「技術に関するガイドライン」の一部が改訂され、SEOにとって画像の最適化は重要な対策となりました。
Amazon.comでは、ページの表示速度が0.1秒遅くなるだけで売り上げが1%ダウンするといわれています。Webサイトの表示スピードが1秒遅くなるとページビューが11%下がり、コンバージョン(成約)は7%減少します。
ものすごい機会損失です。
自分のアフィリエイトサイトではこんなことにはなりたくないです。
あなたは、スマホで動画を快適に再生できる時代に、ページの表示速度など気にする必要はないと思われるかもしれませんが、反対に環境が整っているからこそ、表示速度の速さに慣れているユーザたちは遅くて重いサイトを不要サイトと見なし、あっという間に離脱してしまいます。
そうした離脱者は80%戻ってこないといわれます。
表示速度は、ブラウザーとサーバ間でデータのやり取りが行われるHTTPリクエスト数により決まります。リクエストされるデータは、ブラウザで表示に必要なhtml、画像、css、JavaScriptといった読込ファイルです。
画像において、WordPressではたった2つのプラグインをインストールすれば対策は完了します。
その一つがご紹介済みの「EWWW Image Optimizer」。そしてもう一つが今回紹介する「Unveil Lazy Load」です。
EWWW Image Optimizerは新規投稿画像や既存画像サイズの圧縮を行うものでしたが、Unveil Lazy Loadは画像の遅延読込を実行するプラグインです。
あなたは自分のアフィリエイトサイトを見ているとしましょう。
あなたがまだ見ていない、ブラウザで見える範囲以外にある画像もブラウザには読み込まれています。
あなたが見ているブラウザーの表示領域の情報は、そのため少し表示が遅くなります。
もしかしたら見ないかもしれない画像のために。
Webサイトのページを開いた時にページ内の画像は一度に読み込まれるからです。
今回紹介するUnveil Lazy Loadは、あなたのブログにアクセスした時にページ内の画像を一度に読み込むのではなく、ブラウザのスクロールによって画像が表示領域に入った段階で順次読み込むというものです。
一度に画像を読み込まなくなる分、あなたが見ているページの表示速度は高速化します。
こういう技術をLazy Load(遅延読込)といいます。
WordPressでは、Lazy LoadやBJ Lazy Loadが有名なプラグインになりますが、より表示速度の改善にこだわったプラグインUnveil Lazy Loadを紹介をします。
1.Unveil Lazy Loadの設定方法
Unveil Lazy Loadの設定は簡単です。
使い方は特にありません。
インストールするだけで完了です。
WordPress管理画面から「プラグイン」→「新規追加」を選択し、検索窓から「Unveil Lazy Load」を検索してください。表示されたUnveil Lazy Loadの「いますぐインストール」ボタンを押します。
2.パフォーマンス測定スコアにみる改善した表示速度
Webサイトのパフォーマンスを測定する「GTmetrix」で当ブログ「アフィリ課」のトップページを確認しました。
他の高速化プラグインの好影響も含まれますが、確実にランクが上がっています。
数日間の合算ですが、Unveil Lazy Loadの効果大です。
ページ読込時間(Page load time)4.96秒→1.99秒
読み込みデータ量(Total page size:):969KB→771KB
HTTPリクエスト数(Total number of requests):57リクエスト→43リクエスト
3.まとめ
実際に行った当サイトでは実感できるほど、表示速度が改善されました。
画像の遅延読み込みを利用したUnveil Lazy Load。
表示速度を改善するおすすめのWordPressプラグインです。
プラグインを有効化するだけですぐに使用できます。
あなたも是非インストールして、速さを実感してください。
なお、画像の遅延処理によりGoogleが情報を収集できないという報告を聞いたことがありますが、本来この遅延はアクセスユーザーへの負荷を低減するために行っている処理であって、SEO対策の一環とはいえ、本質的にはGoogleを意識したものではありません。
Googleの検索アルゴリズムは検索ユーザーのためにあります。
それはGoogleの会社案内ページの先頭に書かれています。
Google会社情報「Google が掲げる 10 の事実」
Googleが言っている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」のユーザーとは、検索ユーザーのことであり、画像の遅延処理を施したWebサイトのアクセスユーザーでもあるわけです。
検索ユーザーもアクセスユーザーもここではイコールです。
つまりは、「Google が掲げる 10 の事実」の第一番目の理念に一致しているわけですから、この遅延処理でSEOの評価が下がるとは私には思えません。