情報商材の無料オファーをレビューすることに意義はあるのか?

情報商材の無料オファーをレビューすることに意義はあるのか?

ネットビジネスではお馴染みの無料オファー。
セールスレターと動画を組み合わせた5話程度のストーリーを作り上げ、ネットビジネス初心者をそそのかして数十万もの無価値な商材や高額塾を売りつける悪徳商法です。

最近こうした手垢の付いたスタイルをローンチと呼ぶ傾向にあり、私の中でネットビジネスにおいてローンチといえば胡散臭い手法を指す用語に成り下がっています。

それもそのはずです。
無料オファーが売りつけるものは、ほとんどが詐欺的商材なのですから。

無料オファーを隈なく確認しているわけではないので、あくまでも「ほとんど」と消極的な表現をとっていますが、本来なら「全て」と断言したいほどです。やや強引な決めつけかもしれませんが、私はこの手の商材でまともなものを一度たりとも見たことがありませんし、今後もお目にかかれるとは思っていません。

ネットビジネス界で蔓延している情報弱者を騙す悪しき構造は、地獄絵図の如く人間の醜い有り様を露呈しており、もはや自浄能力が働いてあるべき業界の姿に改善されることは不可能に近く、法律の規制が入らない限り、しばらくはこの状態が続くことでしょう。

無料オファーが放つ網にネットビジネスの初心者層を捕り込むには、同類の手助けを借りて情報をばら撒く必要があります。
何の節操もなく次から次へと無料オファーを紹介するメルマガ発行者や悪徳アフィリエイターたちの出番です。

見たこともない無料オファーを臆面もなく絶賛し、それを鵜呑みにした人がメールアドレスを登録するだけで報酬が貰える、いわゆるオプトインアフィリエイトが彼らへの対価です。
基本的には1メールアドレスあたり数百円で取引され、無料オファーの情報が拡散され、被害者候補のメールアドレスがどんどん集められます。
多くの発行部数を誇るメルマガは、成果報酬ではなく、1配信あたりの広告費用で請け負うこともあるでしょう。

毎日毎日、私の無料オファー専用メール宛にも、300件を越すゴミメールが届きます。(迷惑メールフォルダー直行分を入れないで。)
言うまでもなく役に立つ情報を探しているのではなく、ブログのネタになる無料オファーを探すためのメルマガ購読です。

全てのメールに目を通すほど暇ではないので、件名、発行先、自分の守備範囲商材、オファーの投下量、セールスレターの悪質度などから、めぼしい情報商材を選び、運営するブログでレビューします。

無料オファーの謳い文句だけで真偽の判断は付くはず

最近、無料オファーをレビューすることについて少々疑問が生じてきました。

というのも、レビューの内容が的を得たものであれ、揚げ足取りの屁理屈であれ、本質的なイカサマ度に変わりはなく、中身を検討するだけ時間の無駄というもので、結局のところ「この無料オファーは詐欺的商材です」の一言で全て片付けられるのではないか。

無料オファーで共通する謳い文句「1日たったの5分」「完全ほったらかし」「3回ボタンを押すだけ」「小学生でも出来た」「簡単コピペ」といった方法で「毎月ウン百万円稼げる」ビジネスなど絵空事に過ぎないと誰もが知っているはずではないか。

仮に数百万も儲かる手法を知っているなら、アルバイトを雇って毎月億単位の金を独り占めできる人が、なぜ本名を偽ってまで入会費30万円程度のはした金にこだわって高額塾を主催するのか。
少なくとも、ネットビジネス界で個人を相手にするのではなく、リアルな企業間取引をすればいいではないか。

億万長者になれるノウハウを自分のためではなく、ネットを通じて見ず知らずの人に無料で提供することなど、どんな御託を並べても、まだ見ぬ聖人君子を連れてきても、世の中にそんな奇跡は起こりません。

こうした思いをいざ言葉にしてみると、それまでぼんやりとしていたものが形を成しはじめ、疑問を挟む余地すらないことに気づきます。
つまり、無料オファーをレビューする価値などないのではないか、ということにです。

矛盾がついてまわる情報商材アフィリエイトの在り方

どうしようもない無料オファーに目をつけ、ブログでネガティブキャンペーンを執拗にあげつらった挙句、「そういう方にはこちらをオススメします」といって同種のアフィリエイト商材で稼ぐ。

悪徳商材の再現性の無さを突いた上で、同種のアフィリエイト商材に目を向けさせ、一気に報酬発生へと繋げます。
皮肉なことにオファー商材のイカサマ度が高いほど、推奨するアフィリエイト商材の注目度も高まります。
情報商材アフィリエイトの全てがネガティブキャンペーンで成り立っているわけではありませんが、ブログ、メルマガを通じて「悪徳商材ありき」を前提としていることも否めません。

斯く言う私も「情報商材レビュー」で無料オファーに潜む高額商材を否定しつつ、実際に購入して再現性が高いと判断した商材*をオススメしています。(*販売者を煽るローンチ形式を取る必要のない、ネットビジネスでは数少ない推奨商材。)

矛盾した行動に思えますが、「騙される人が少しでも減るため」「ネットビジネス界の有り様を嘆いて」という大義名分が成り立つ一点を拠り所にして、社会貢献的な意味合いを見出しているわけです。
苦しい言い訳に聞こえますが、この活動によって少しでも正しい方向性を示すことができていると思いたいものです。

レビュー掲載における自分なりの意義を僅かばかり見出している一方で、私にとって先に述べたように無料オファーの存在自体が薄れています。
実際にこのアフィリ課ブログでは、2ヶ月ほど情報商材の無料オファーについてのレビューはしていません。

また、無料オファーのレビューを重ねたところで、私にとっては何一つスキルアップに繋がるような有益性もなく、むしろ殺伐とした思いばかりが先行します。どんな相手であれ、人を批判することは気持ちの良いものではありませんから。

暫くすればレビューを再開する気になると思いますが、それまではアフィリエイトに役立ちそうな情報を発信していこうと考えています。

今回の記事は、私の拙い文章力と乏しい洞察力ゆえに、これまでになく矛盾や誤解を招きやすい不明瞭な内容になっています。
不快に感じた方はご了承ください。

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