誰得?「中古ドメインサルベージ極」レビュー

誰得?「中古ドメインサルベージ極」レビュー

インフォトップのアフィリエイターログインページには、ID、パスワードを入力する右横の目立つ位置に、おすすめ情報商材の広告が表示されます。
本日、お馴染みの広告場所に「中古ドメインサルベージ極」という面白いものが貼ってあり、普段はスルーするのですが、早速クリックしてみました。

思わずクリックしてしまった私には、果たしてこんなツールに需要があるのだろうかという疑問があったからです。
そして、私がサラリーマン時代に日本のドメインを管理するJPRS(日本レジストリサービス)の指定事業者を数年間担当していたことがあったので、「中古ドメインサルベージ」というコピーに反応してしまったのです。

ネットの海に沈んだお宝ドメインを根こそぎ引き上げる
中古ドメインサルベージ極

URL :http://olddomain-kiwami.com/
販売業者:株式会社 e-FLAGS
運営統括責任者:楠山高広

中古ドメインサルベージ極 レビュー

アメブロやFC2などの無料ブログを卒業して、レンタルサーバでブログを発信する際、独自ドメインを取得します。

その際、あなたは「新規ドメインがいいのか、中古ドメインがいいのか」などと考えるでしょうか。
先ず、考えないと思います。
ドメイン業務に精通している私でもそんなことは考えません。
ドメイン名はあれこれと真剣に考えますが、新規か中古かという発想はありません。

レビューの冒頭から結論的なことを言ってしまいますが、独自ドメインって1個あれば十分ですよね。
私は職業柄20~30個取得していますが、多い方でも2~3個でしょう。
サブドメインを使えば、example.comというドメイン1つで、fukuyama.example.com、makio.example.comと無数に作れるわけですから、益々要らないわけです。

ところが「中古ドメインサルベージ極」のセールスレターにアクセスするやいなや、飛び込んできたヘッダーコピーはこうです。

  • 3時間後には最低でも70個以上の良質な中古ドメインが見つかる
  • 1週間で1000個の取得可能な中古ドメインが見つかる

そんなにいりません。
1個でいいんですよ。
その1個のためにツール代として14,800円は高すぎます。

ドメインは先願主義ですが、費用の方は至って安く、.comや.netなどのgTLDは年額1,000円程度、汎用JPドメインは年額3,000円程度です。

さらに驚いたことが2つ。
1つは、この商材をお勧めしているアフィリエイターが実に多いこと。
彼らは年額1,000~3,000円程度のドメインに対し、一体何をもって14,800円のツールを正当化して、アフィリエイトしているのか、理解に苦しみます。

自分で数十個取得して、新規より中古がSEOには強いことを実証でもしたのでしょうか。
自分に都合のよい意味不明な説明をまくしたて、自分のASPコードを貼って、「はいどうぞ!」と言っているようにしか私には見えません。

そして、極めつけの驚きは、この商材には月額課金制の上位バージョン「Pro」がバックエンドに控えているらしいこと。

買い取りでも無駄な買い物なのに、月額課金制があるとは、もはや思考停止しそうです(笑)
中古ドメインを買い漁って、ドメイン売買サイトでも始める勢いですね。
もしくは、ペラサイトを大量に撒き散らすため、毎月中古ドメインを取得する方がいるとでもいうのでしょうか。

ドメインが年額1,000円~3000円といっても、大量にあれば、それなりの負担にはなります。
まして、中古ドメインコレクターという人種がいるとは思えないので、中古ドメインはWebサイトを立ち上げるために所得したわけですから、サーバ料金も発生します。

こうして考えていくと、中古ドメインサルベージ極の需要が全く思い浮かびません。

被リンクがたっぷり付いた中古ドメイン

セールスレターに掲載された画像には、確かに被リンクがたっぷり付いた中古ドメインが並んでいます。
そのほとんどが.comや.netといったgTLDであり、なかには.co.ukなどというイギリスのドメインまで混じっています。イギリス人のアフィリエイターに向けたものでしょうか(笑)

ドメイン名は発信するサイトのテーマか運営会社名を反映したネーミングにするのが一般的ですが、掲載された中古ドメインは日本人には意味の無い英数字の羅列であり、セールスレターに掲載する参考例ですらこのあり様なのです。

それ以前に、その中古ドメインを使って発信していた以前のサイトの業種は何なのでしょうか。
そしてたっぷり付いている被リンク先の業種は?

あなたがこれから発信しようとしているジャンルにあった同種のサイトでないと、たっぷり付いた被リンクのせいで、あなたのサイトはGoogleのペンギンさんからペナルティを受けてしまいます。

Googleのペンギンさんの担当分野は次の通りです。

  1. 被リンク目的のために作られたリンクネットワーク
  2. プログラムで被リンクや文章を自動生成するワードサラダ行為
  3. リンク元のアンカー(リンク)テキストが同一キーワード
  4. 日本語以外の言語
  5. 他のサイトのコンテンツを加工した質の低いサイト
  6. ページ全体の30%以上が外部ドメインへのリンク

1と4番あたりが引っ掛かりそうですね。

ページランクが付いている中古ドメイン

ページランクが付いているからSEOに有利だとでもいっているのでしょうか。
それはかなり昔に言われていた、いわば都市伝説のようなものです(笑)

そして我々が普段口にしているページランクとは、Chromeブラウザに付いたGoogle Toolbar PageRank上に表示されるページランクのことを指し、2013年以降更新はされていません。
Googleでは、更新の予定はないと繰り返し明言しているものなのです。

そしてページランクは実は2つあり、我々にもその指標が分かる方のページランクにはSEOを左右するような役割は全くないのです。
いってみれば、ブラウザに付いた暇つぶしのおもちゃみたいなものです。

そしてもう一つのページランクは、Googleが社内で使用するページランクです。
ランキングエンジンのアルゴリズムに組み込まれた指標であり、もし外部に漏れたらYahooのトップニュースにもなりかねない機密漏洩事件になります。

インデックスが大量に残っている中古ドメイン

過去のドメイン所有者のデータインデックスがゴミ化して、残っているわけですね。
中古マンションを買ったら、前住人の生活臭プンプンたる衣類や家具、故障した家電が転がっていた、とでもいえば適切な例えになるでしょうか。

月額1,000万稼ぐアフィリエイターの最新の記事がそのまま残っているなら、記事を復元してそのドメインは頂きたいですが、現実的にはその反対で、全く違う業種のデータファイルが散在しているだけの、SEOの観点からは支障をきたす要因になるだけの厄介者なので、Googleに削除依頼をしなければなりません。

インデックスされる時間が短縮される利点をいっているなら、それは明らかに間違いです。
内容の異なったコンテンツで上書きしたところで、以前のSEO評価は引き継がれません。

確かに新規ドメインはGoogleからのインデックス(検索結果データの収集)は遅いですが、ウェブマスターツールの「サイトマップ」や「Fetch as Google」メニューを使ってインデックスを促すことで補うことができます。

中古ドメインサルベージ極は果たして必要なツールか?

セールスレターの中ほどではそれらしきツールのキャプチャー画面が掲載されています。
その画像を見る限り、確かに優れた機能であることは否定しません。

しかしながら、著作権を無視してインデックス復元機能でコンテンツを丸々コピーすることを示唆したり、Googleが最も嫌い、検索圏外行き確定の自作自演の被リンクを図解入りで堂々と説明している厚顔無恥な態度には呆れ返ってしまいます。

それ以前にそもそも、実際にドメイン名を選び出すときに、果たして、被リンク、ページランク、インデックスの全項目において、取得に値する条件を満たしたドメインなど見つかるものなのでしょうか、ツールの存在理由自体怪しいものです。

同業種の良質な被リンクが付いた、Google内部指標のページランクが高そうで、同ジャンルの最新のインデックスデータが残った、運営履歴の長い、そんな優良なドメインが情報商材ツールで見つかるまで放置されているなど、宝くじを当てるより可能性が低いものです。

ひいき目に見て、一項目が良くても他の項目が酷過ぎる履歴のドメインであったり、そこそこ評価できても全く馴染みの無い英数文字の羅列ドメインだったりといったところではないでしょうか。

覚えやすいドメイン名は海外のドメイン販売会社がしっかりと押さえており、数十万円で取引されていますので、元よりこのツールの出番はないのです。

ここまで述べてきたとおり、このツールは個人向け情報商材としては不向きであり、購入するメリットが思い付きません。

このツールの販売者は、毎月中古ドメインのオークションをしているお名前.comやSEOに特化したWebサービスをしている会社に営業をかけるべきではないでしょうか。

それらの企業サイトで無料ツールとして公開すれば、意外とウケるかもしれません。

私だったら、これから発信するサイトやブログの趣旨に合致した、まっさらな新規ドメイン名を取得して、自分の意向に沿った色に染めていきます。

福山真樹夫でした。

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