
2013年に最後の更新を終えたGoogleツールバーのPageRankが完全に廃止されることを海外のSEO会社が伝えています。
Googleは2016年3月7日、ブラウザの拡張機能やWebツールとして提供してきたPageRankスコアを完全に廃止することを正式に発表した模様です。
私が1997年に取得したgTDL(.com)ドメインは、オールドドメインというだけでGoogle PageRank5ですが、2000年代初頭にはSEO業者やウェブマスターによって注目された0から10までのPageRankスコアが、数週間以内に完全に使用できなくなります。
皮肉にも今年の3月7日に行ったAPIデータの削除が、最後のGoogle PageRankの更新になりました。
すでにPageRankはSEOのランキング要因とは無縁ですが、さも関係性があるかのように振舞ってきた情報商材でも、ランク数が表示されないとなればさすがに謳い文句にはできないでしょう。
なお、ここで言っているPageRankとはブラウザやWebサービスで行っているページランクツールのことを指し、Googleが使用している非公開のランキングアルゴルリズムとしてのページランクではありません。
その辺の詳細は、以前に紹介した、『誰得?「中古ドメインサルベージ極」レビュー』や『丸山式アフィリエイト2016は、ペラサイト量産でペナルティも量産か?』などが参考になると思います。
さて、そうしたことは中古ドメインのオークション販売を行っている お名前.com のメルマガにも見て取ることができます。
私は会社のメールアドレスをGoogle Appsに紐付けしているので、スマホのGmailアプリから頻繁にメールを確認し、既読、アーカイブ、削除、重要、星マークの振り分けを行い、緊急のものや簡単な返信であればその場で済ませています。
多数購読しているメルマガは件名だけで、本文を読むか、既読、削除、アーカイブの判断をしています。
ドメイン取得代行の お名前.com もそうしたメルマガのひとつです。
お名前.com からは失効する中古ドメインを対象にしたオークション販売のメルマガが届きます。
以前なら「PageRank7など高PageRankドメインあります」といった目を惹く件名でメールの開封を誘ってくるのですが、このところあまり見かけなくなっています。
アーカイブしたメールを調べてみると今年の2月を最後に「優良ドメイン」「使用履歴があるドメイン」という呼び名に置き換わっています。
偶然かもしれませんが、PageRank完全廃止に対応したのかもしれません。
偶然というのは、メール件名では鳴りを潜めていますが、本文では相変わらず「(PageRank6★★★★★★)」「(PageRank5★★★★★)」といった表記があるからです。
いずれにせよ、今回の廃止は、とうの昔にSEOとは無縁のPageRankを悪用してきた胡散臭い無料オファーや情報商材には致命的です。
4とか5といった肝心のスコアが消滅するわけですから。
とはいっても、そこはネットビジネス界。
この業界特有の詐欺的思考回路にあっては何もなかったかのようにスルーされてしまう可能性大です。
今後はドメインのページランクを騙る手口にはご注意ください。
参照サイト:Google Really Kills Off Toolbar PageRank
【追記 2016/4/16】
クローム拡張機能「Open SEO Stats(Formerly: PageRank Status)」ツールのGoogle PageRankがついにどのサイトに行っても0になりました。
FacebookもYahooも私が1997年から所有しているドメインでPageRank5だったサイトもすべてゼロです。
これで我々が確認できるPageRankは消滅しました。