全自動グラディエーターシステムを仕掛けるど田舎ノマドワーカーの矛盾

全自動グラディエーターシステムを仕掛けるど田舎ノマドワーカーの矛盾

青森でリンゴ園を営みながら、その傍らシステムエンジニア(SE)をしている斉藤幸助という方からのオファーが届きました。

自由奔放なノマド生活を送っているという彼は、リンゴを育てる傍ら、これまで法人企業やIT事業者向けにプログラムを開発してきた、インターネット業界の「裏側の重鎮」と言われている大物人物のようです。あくまでも自称ですけど。

その彼が今回は、我々個人用に「全自動グラディエーターシステム」なるツールをカスタマイズしたとのこと。
カスタマイズというには、既に企業向けに納品済みのプログラムを個人向けに修正したという設定なんでしょうから、この「全自動グラディエーターシステム」の基となったシステムを一体どのような企業が発注して業務用として使っているのやら、ちょっと気になるところです。もしそれが本当ならの話ですが。

夏のボーナス連続祭り、ど田舎ノマドワーカーの全自動な稼ぎ方
史上最強の矛と盾「全自動グラディエーターシステム」

URL:http://igc-b.com/lp/1a/
URL:http://igc-b.com/lp/2a/
URL:http://igc-b.com/lp/3a/
販売会社:株式会社ファウスト
運営責任者:斉藤幸助

全自動グラディエーターシステム 斉藤幸助 レビュー

早速メール登録をして動画を見ることにしました。
こういう手続きを踏むオファーで、一度たりともまともなものに出会ったためしがないんですが(笑)

彼若いですね。
青森県出身の28歳という触れ込みです。

私の経験上、大学を出てどこかのシステム開発企業に就職したとして、SEに昇格するまでには少なくともプログラマとして3年程度の勤務を要しますので、彼はSEとしてはほんの駆け出しの新人だと思うのですが、既にインターネット業界の「裏側の重鎮」の座に収まっているわけですから、天才肌のSEということになりますね。
天才という人間は見ただけで一般人とは違うオーラを感じさせる雰囲気を持っているものですが、私には彼は至って凡人に映りました。

動画の2話目で今回のオファーの正体がわかりました。
Twitterアフィリエイトです。

今更感満載のツイッターオファーです。
重鎮SEが作り上げた、何か新しい仕掛けがあるのかと動画を見続けましたが、一向に何も出てきません。

やっと判明した「全自動グラディエーターシステム」とは、ツイッターでスマホの無料アプリを紹介して、ダウンロードに繋がれば稼げるという、ありきたりな手法でした。

本当に無料オファーなら知らない方にはそれなりの価値はあるのかもしれません。
でも「全自動グラディエーターシステム」はお決まりの高額ツールか高額塾が漏れなく付いてくるのでしょうから、始末に負えません。

矛の「全自動グラディエーターシステム」、盾の「オールドアカウント」

ツイッター完結型のアフィリエイトは初心者にとっては参入しやすいジャンルです。
ツイッターアカウントさえあれば良いので、アフィリエイトを取り組む手順がほとんどないため、直ぐにでも始められるからです。

ただ、取り組みやすさと収益性が必ずしも一致するわけではありません。
私は、Twitter Brainで数十個のアカウントを稼働させ、順調にフォロワー数を伸ばし、アフィリエイトやブログ、メルマガへの誘導を行っています。

アカウントの属性を決めてしまえば、あとはツイート、リツイート、フォロー&アンフォローは、全てTwitter Brainが自動で行います。
自動といっても、勿論それに先立つ初期設定や定期的なアフィリエイトの見直し、月ごとにBOTのつぶやき内容は変更しています。

Twitter Brainレビュー

グラディエーターシステムは「全自動」という謳い文句ですが、面白ツイートなどをつぶやく機能がない限り、フォロワーとアフィリエイトだけが目的のくだらないアカウントになってしまいますので、相互フォローのアカウント位しか見向いてくれません。

ツイッターは、面白ツイートをつぶやき注目を集め、フォローする、フォローしたアカウントからのフォロワーを待つ。
そのフォロワーにアフィリエイトリンクをつぶやく。という簡単なものですが、アフィリエイトから報酬を得るには、それなりのフォロワー数が必要です。

簡単にフォロワー獲得といっても、そこにはツイッターアカウントの複数運用管理、ツイッターアカウント凍結、Twitter社の規約変更など、様々な障壁があります。

それらの障壁を貫くものが「矛」としての役割を担うグラディエーターシステムという「ツール」だというのです。
「矛」にはどんな優れた機能があるかは、この手のオファーではいつものことですが肝心なところは決して語られることはありません。

動画では一日4万人のフォロワーを獲得したと豪語していますが、仮に半数の方がフォローを返してくれるとして、約8万人ものフォロー作業が必要なわけで、1アカウントではツイッターの仕様・規約上不可能な数字ですから、一体どれだけのアカウント数を使って獲得したという前提で語っているのやら、呆れてしまいます。

1日あたり30人以上のフォローは凍結の恐れがありますので、約2700アカウントが必要になってきますね。
ちょっと現実的な数字ではありません。

そこで、その10倍近くのフォローができるといわれているオールドアカウントを用意するのでしょうか。

Twitter社の規約が緩かった2009年から2011年にかけて作成されたアカウント、いわゆる「オールドアカウント」が凍結になりづらいということを聞いたことはありますが、私としては根拠のない噂程度のものだと判断しています。
オールドアカウントを販売しているサイトがあり、2010年作成アカウントが800円、2009年では1000円前後が相場のようですが、いつ作ったアカウントであろうと、常に最新の規約に同意しなければツイッターは利用は出来ないはずです。

Webサイトの規約は例えば、「本規約の変更」という条項を設け、「ユーザーに事前の通知をすることなく、かつユーザーの事前の承諾を得ることなく、適宜自己の裁量により本規約を変更することができるものとします。」的なことが必ず書かれています。
実際にTwitter社の規約においても「本項の規定は、本サービスの提供を事前の通知なしに変更、制限、または停止する当社の権利を制限しないものとします。」という一文があります。

世界規模で展開しているTwitter社が2011年まで、規約に初歩的なミスがあったとは思えませんし、オールドドメインがツイッターシステムの何らかの不具合により最新の規約を免れているとは到底考えられません。

グラディエーターシステムでは、そうした凍結対象になりづらいといわれているオールドアカウントを「盾」として、Twitter社の規約変更、アカウント凍結問題に対処するというのです。

いずれにせよ、オールドドメインの真価は分かりませんが、興味のある場合は、1000円程度で販売されているようなので、グラディエーターシステムとは関係なく自分で購入するまでの話しです。

ツイッター媒体を利用したアフィリエイト、ツイッターとブログやメルマガ媒体を併用した手法などはアフィリエイトをするうえでは必須だと思います。
ただし、そのノウハウを得るために高額な商品を購入したり、高額塾の塾生になる必要など全くありません。

ツイッター初心者なら、ツイート、リツイート、フォロー&アンフォローなどを自動化することができる、実績のあるツール「Twitter Brain」をお勧めします。

Twitter Brainとは

今月初旬に実施された大規模なツイッターアカウントの凍結祭りにおいても、私のTwitter Brainを使っていたアカウントはすべて免れています。

もっともそのお祭りで5千人近くのフォロー、フォロワーを無くしましたが、そもそも非活動的な期待できないアカウントが凍結されたのでしょうから、私としてはアカウントの整理に役立ったと思っています。

リンゴ園で快適なノマド生活を送っている、ネットの裏側の重鎮SEから届いたオファーは、その冗長なキャラ設定同様に、矛盾だらけの状況下にだけ存在する、虚構のツールに過ぎないものであるといえるでしょう。

では、福山真樹夫でした。

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