
今回は当アフィリ課で実際に起きたコンテンツのパクリ問題が、Googleのインデックス削除申請で無事解決した件についてお話したいと思います。
インデックスとは、検索結果の元になるWebデータを収集する作業のことです。
無断パクリ先がコンテンツ所有者からの記事の修正・削除依頼に応じてくれないとき、Googleにインデックス検索データからパクリ先のデータを削除してもらうことができます。
実際のパクリページが削除されるわけではありませんが、パクリ先が有名サイトでない限り、Googleの検索圏外イコール世の中に存在しないことと同義なので、SEOの被害がなくなり、パクられたことへの憤慨も収まるというものです。
申請するときは、該当するコンテンツが間違いなく削除申請者のものであることが前提です。具体的に著作の侵害を受けたことを証明する証拠が必要になります。
万が一、申請内容に虚偽が含まれていると、逆に申請者に損害賠償責任が課せられることがありますので、ご注意ください。
プロバイダ責任法関係ガイドラインとは?
パクリを突き止めるツールが世の中には多数出回っていますが、今回はもっと単純なことで発覚しました。
それは、パクリは文章だけではなく画像にも及び、その画像のパクり方が図々しくも当アフィリ課からの絶対パスリンクで掲載されていたためでした。
文章も加工画像も丸パクリだったのです。
パクリ意識がないのでしょうか、呆れてしまいます。
パクリ者に対する連絡は過去に何回か行っていますが、その時はすぐに取り下げてくれたので問題は収まりました。
しかし、今回は丸パクリ度合いからして尋常ではく、案の定、コメント欄から連絡しても何の返事も無し。
当然、パクリ記事も改善されません。
このまま放置するのも癪に障るので、聞いたことのない会社ではありましたが、パクリ先が発信している無料ブログ運営会社に、パクリ記事の訂正を求める依頼をお願いすることにしました。
しかし、無料ブログ運営会社いわく、私の依頼は「プロバイダ責任制限法」に基づく請求に該当するため、一方的に削除することはできないという返事でした。
私としては強制削除ではなく、丸パクリをやめてほしいという趣旨を伝えてほしかっただけなのですが、それすら便宜を図ってはくれません。
プロバイダ責任法関係ガイドラインを参考にして、書面をもって正式に請求をしてほしいの一点張りです。
ちなみに無料ブログ運営会社に郵送する必要書類は以下になります。
- 著作物等の送信を防止する措置の申出について(下記サイトから「著作権関係書式(PDF)をダウンロード。)
- 印鑑証明書(発行から3ヵ月以内の原本。法人の場合は、法人の印鑑証明書。)
- 問題箇所に関する資料(権利侵害が明確にわかる資料を2部同封。該当URLの情報を2部印刷同封。)
参照サイト:プロバイダ責任制限法関連情報Webサイト
http://www.isplaw.jp/
実に面倒な手続きです。
法律なので仕方ありませんが、明らかな丸パクリであってさえ、パクられた方に強いられることが多いように思われます。
単にパクリ記事を取り下げるか、コンテンツを抜粋して引用先として当アフィリ課へリンクを貼ってくれさえすればよかったのですが、そうはなりませんでした。
こうした返事を目にした瞬間、私は次なる手を打つことにしました。
Googleインデックス削除依頼です。
Search Consoleからの著作権侵害の報告
パクられた人、もっとそれらしい言い方をすると権利侵害行為を受けたコンテンツの提供者(今回は私自身)は、Googleのポリシーにしたがい「デジタル ミレニアム著作権法」に基づく著作権侵害の異議申し立てを行うことができ、正当な理由であれば検索インデックスから該当データを削除してもらうことができます。
このページに用意されたフォームに必要項目を入力するだけで、申請は完了します。
先ほどのプロバイダ責任法関係郵送書類の手続きは数日掛かりそうですが、こちらは数分で済みました。
印鑑証明書手数料や切手代もかからず、無料で完了。
連絡先情報
デジタル ミレニアム著作権法という法律に基づく申請なので、もしこのフォームを使う方はブログ運営上のニックネームでは虚偽記載にあたりますので、当然申請者の本名を記入すべきです。
著作権対象物
次に著作権対象物の記載になります。
著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明
パクられた内容を明記します。
当該著作物が許可を受けて掲載されている場所
パクられたあなたのURL
権利を侵害している著作物の場所
パクリ先のURL
宣誓供述書にある複数の確認項目を熟読し、了承の上チェックボックスを有効にします。
署名を記入し、著作権侵害の報告を行います。
削除用ダッシュボード - ウェブ検索ページに下記の履歴が追加されました。
数日後、このダッシュボードにアクセスしたところ、保留中のURLがなくなり、承認されていました。
削除の効果を確認するため、パクリサイトを特定することができるはずのパクリページ名、パクリ記事のユニークな文章、文節などのキーワードで検索しましたが、いずれもヒットしませんでした。
これで無事にGoogle検索インデックスからパクリ先が消えました。
今回はパクリに対する手段の一つとして、Googleへの著作権侵害のオンライン報告があることをご紹介しました。
明らかなパクリで困っている方は、Googleに申請するのも良いでしょう。